小特集：先進燃料核融合研究の現状と展開 ５．直線開放端磁場プラズマによる先進燃料核融合炉の研究例 ～ARTEMIS を振り返って～

高ベータFRC を炉心プラズマに採用したD-3He 概念設計炉ARTEMIS について概説する．D-3He 炉はD-T炉に本質的に備わる中性子の問題を根本から回避できる．その反面，プラズマ温度やプラズマ閉じ込めに課される厳しい条件を乗り越える必要があり，高ベータプラズマ閉じ込めが現実的な解となる．荷電粒子の高エネルギーを直接電気エネルギーへ変換する技術も高経済性を獲得するには必須であり，直接エネルギー変換器の導入には直線型で開放端磁場構造を有する閉じ込め概念が適している．FRC や非断熱トラップがこれに該当する．ARTEMIS とともに，現在検討を進めている連結非断熱トラップによるD-3He 核融合発電システムについても述べる

A Shell-less Tokamak “NOVA”

A description is given of the experimental shell-less Tokamak NOVA. This apparatus is designed to investigate the stabilization of plasmas in a shell-less Tokamak device, first by the programand the feedback-control of the vertical magnetic field, and then by controlling the radial distribution of the longitudinal plasma current, The basic concepts of design and the constructional data of the principal components are shown, together with some results of preliminary experiments

外場のない場合における流れを持った一様プラズマの安定性

京都大学0048新制・課程博士理学博士理博第100号新制||理||61(附属図書館)1242京都大学大学院理学研究科原子核理学専攻(主査)教授 林 忠四郎, 教授 小林 稔, 教授 四手井 綱彦学位規則第5条第1項該当Kyoto UniversityDA